2010年7月16日金曜日

VAIO Z を分解!(補足)

昨日ご紹介した内容について、2点補足させてください。

  • この機種は、VAIO Z シリーズの Z12 です
  • 内蔵 HDD は、2.5インチ SATA 厚さ 9.5mm です

特に、大容量の HDD に交換される場合は、厚さ(高さ)にご注意ください。
ちょこっと探してみたところ、厚さ 9.5mm 以下の場合は、
最も容量の大きいもので 750GB のモデルがありました。

WESTERN DIGITAL WD Scorpio Blue WD7500BPVT

それにしても、きっと1年もしないうちに、2.5 インチで 1TB もあるのに 9.5mm かよ!
というモデルが登場してくるのでしょうね。
日進月歩、当たり前のように大容量化が進んでいる HDD ですが、
SSD(フラッシュメモリ)の大容量化のスピードも凄まじく、
少なくとも PC 市場においては、HDD と置き換わるのは時間の問題かも知れません。
HDD の技術に惚れ込んでしまった私としては、早くも(?)少々寂しい気がしています。

2010年7月15日木曜日

VAIO Z を分解!

すみません。
分解というのは大げさで、内蔵 HDD を自分で交換できるかどうか、
メンバーの VAIO Z を拝借し、ちょこっとだけ内部を覗いてみました。

なんとなく、素人では分解(メンテナンス)しづらいイメージのある
S○NY 製の VAIO ですが、思ったよりもシンプルな構造になっています。

VAIOZ_Mother

HDD 交換手順:

  1. AC アダプタおよびバッテリを外す
  2. 電源ボタンを何度か押してみる(本体が保持しているかも知れない余分な電荷を放電する)
  3. 本体底面側から見えるネジを外す(メモリモジュールカバーのネジを除く)
  4. キーボードを 2~3cm 程度、ゆっくりと持ち上げる
  5. キーボードとマザーボードがどのように接続されているか、サイド側から目視で確認してみる(※1)
  6. キーボードを持ち上げた状態(※2)で、写真青枠部分のコネクタからキーボードのフラットケーブルを外す
  7. 写真赤枠部分の黒いテープの下に HDD 固定用ステーのネジが隠れているため、
    テープを半分ほど(赤枠の部分だけ)剥がし、ネジを外してステーを外す
  8. HDD をゆっくり持ち上げて、コネクタ側のゴムパーツおよびフラットケーブルを外す
  9. HDD を交換し、これまでと逆の手順で元の状態に戻す

(※1)写真黄枠のように、マザーボードにはキーボードの防振材が貼られていますが、 キーボードを外す際に剥がれてしまったり、キーボードにくっついてくる場合があります。 このような場合でも元にもどせるように、色々と見ておいてください
(※2)フラットケーブルの長さには比較的余裕があるため、キーボードは 10cm くらい持ち上げても大丈夫です

なお、自分で HDD が交換できると、例えば次のようなメリットがあります。

・SSD に交換できる!
・BTO で選択できる HDD よりも大容量の HDD を使用できる!
(さらに BTO で構成するよりも安価で済みます)

以下のようなデメリットも考えられますので、あくまでも自己責任でお願いします。

・メーカーサポートが受けられなくなるかも知れない…
・交換時に誤って故障させてしまったり、液晶画面等に傷をつけてしまうかも知れない…
・ドライバ単体での入手が難しく、OS リカバリが面倒…

それにしても、今時のファンは、そのカバー自体がヒートシンクになっているんですね。
些細なことのようですが、エンジニアの素晴らしいアイデアには頭が下がります。